「上司の圧迫感で、仕事に集中できない・・・」「報告するのが怖い・・・」
共感した方は、決して少なくないはずです。
上司の言葉や態度に萎縮し、本来の力を発揮できない状況は、仕事へのモチベーション低下やストレスに繋がりかねません。
私の以前の職場でも「瞬間湯沸かし器」と呼ばれ、機嫌を損ねると一瞬で激昂する怖い上司がおり、常に神経を尖らせていました。
ミスを報告できないから、できるだけこっそり処理してましたね
はたして職場の雰囲気を悪化させる萎縮させる上司は「無能」なのでしょうか。
結論から言うと、必ずしも無能ではありませんが、リーダーシップに欠けているのは事実です。
本人自身がどんなに仕事ができようが、自分の行為が及ぼす影響を考えていない時点で良い上司ではありません。
この記事では萎縮させる上司の特徴とその背景について考察していきます。
萎縮させる上司の特徴
そもそも、「萎縮させる上司」とはどのような人物を指すのでしょうか。
一般的に、以下のような特徴が挙げられます。
常に否定的な言葉を使う
報告をすると必ず否定から入ります。
部下からの意見は否定的ですが、立場が上の人間からの意見は肯定的なのが特徴です。
報告をする事自体が非常にストレスです。
喋るだけで気が滅入ります
部下の意見を聞こうとしない
自分の意見が絶対正しく、たとえ正しくても部下からの意見を全く聞こうとしません。
自分の意見と違う意見を出されると、「あっ?」と威圧し、こちらを萎縮させるケースも少なくありません。
求めているのは自分の意見に「YES」しか言わない部下です。
こちからからは何も言えなくなるのです
責任転嫁をする
トラブルが発生した場合、厳しい態度でこちらに責任転嫁してきます。
過去に自分が言った事を忘れている場合も少なくありません。
そこを指摘して反省する場合もありますが、場合によっては火に油を注ぎ、相手の態度を更に悪化させてしまうので、上司とのやりとりはメールとして残す等の証拠を用意しておく事が重要です。
部下の成果を認めようとしない
部下が結果を出しても決して褒めたりはしません。
しだいに部下は結果を出すことよりも、上司に怒られない用に仕事をするようになり、結果として会社にとってマイナスになります。
褒めて伸ばす事はしません
パワハラ行為を行う
こちらを罵倒する発言をしてきます。
罵倒された相手は萎縮し何も言えず、相手のパワハラ行為が終わるまでじっと耐えるしかなくなります。
基本的に指摘されるまでパワハラをしているという自覚がない上司が多いです。
上司が部下を萎縮させる理由
萎縮させる上司が生まれる背景には、以下のような要因が考えられます。
人の気持ちがわからない
相手の立場になって考える事ができないため一方的に強い口調で相手を責めます。
基本的に想像力に欠けた自己中心的な上司が当てはまります。
このタイプはほぼ改善できる見込みがないので、上司が変わるまで耐えるか、諦めて転職するしかありません。
自分基準でしか物を考えないタイプです
ストレスの発散
個人的なストレスやプレッシャーを部下に向けて発散してしまいます。
ストレス発散に利用された部下はたまったものじゃありません。
機嫌が悪いのを感じたら近づかないようにしましょう!
知識やスキルの不足
効果的なリーダーシップスキルを持っていないため、権威をもって支配しようとします。
会社にいる時期が長いという理由だけで昇進した上司がこれにあたる場合が多いです。
組織の風土
パワハラが常態化している職場だと、全体的に社内の雰囲気も悪く、成績が悪い社員を詰める傾向があります。
ブラック企業と呼ばれる会社に多く当てはまりますね。
うつ病になる前に転職を考える事も視野に入れましょう。
萎縮させる上司が無能であるとは限らない?
一見、萎縮させる上司は無能であるように思えますが、必ずしもそうとは言えません。
なぜなら、以下の可能性も考えられるからです。
技術的スキルは高いが、対人スキルが不足している可能性
伝え方に問題があるケースです。
業務については問題ないのですが、相手の立場に立って考える力が弱く、無意識に相手を傷つけるワードを選んできます。
ワードの選び方が絶望的に悪いです
過去の体験から古い管理スタイルを踏襲している可能性
萎縮させてくる上司も新人時代に上司から萎縮されたケースです。
悪い手本を見てきたので、自分がされたように部下に対しても同じように厳しい態度をとりがちです。
組織の要求に応えようとするあまり、過度に厳しくなっている可能性
結果を求め、部下に厳しく当たってしまう上司です。
上司本人ではなく、上司にプレッシャーを与える会社の体質が原因となるケースも少なくありません。
萎縮させる上司にどう対処すべきか?自分が変わるか?
この問題を解決するには上司自身が相手を萎縮させているという事について自覚させる必要があります。
そこが期待できない場合は部下であるあなたの環境を変えるしかありません。
人事、もしくは上司より上の役職に訴える
現在職場のパワハラについて世間では厳しい目が向けられています。
部下であるあなたではなく、第三者から萎縮させる行為はパワハラ行為であると指摘があれば、本人が自覚し改善するかもしれません。
人事異動を願い出る
どうしても上司の改善が望めない場合は、職場の配置換えの希望を出す事も選択肢に入れてください。
すぐに上司から離れる事は難しいですが、希望が通れば年度の代わりに問題の上司から離れた部署に異動できる可能性があります。
希望が見えるまで耐える必要はあります。
諦めて転職する
萎縮させる上司や、会社に見切りをつけて次の会社を探す事も方法としてあります。
精神をすり減らした末に待っているのはうつ病や休職です。
相手が変わらない場合は、自身の環境を変える事で、ストレスから開放されます。
上司に退職を言いずらかったり、引き止めがひどい場合は退職代行も有効です。
退職代行ではなくなるべく自分の口から辞めたい場合はセルフ退職ムリサポが、あなたの味方となって退職をサポートしてくます。
萎縮させる上司は無能なのか?まとめ
萎縮させる上司は、必ずしも無能であるとは限りませんが、有能でもありません。
多くの場合でその行動は職場環境に有害であり、彼らのリーダーシップスキルが不足していることを示唆しています。
組織が健全に機能するためには、上司自身が成長しより効果的なリーダーシップを学ぶ必要がありますが、良い歳をした大人が変わる事はほとんど期待できません。
解決するには第三者の介入が必要となります。
どうしても解決が難しい場合、うつ病となる前に職場を変える事も、あなたの精神を守るためには必要となります。
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